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子どもたちと地球の未来のために 特定非営利活動法人(NPO)アース・エコ

活動報告ACTIVITY Report

2019年研修旅行 〜「見ざる・言わざる・聞かざる」の教え〜

 今回の研修は宿題付の楽しい旅行でした。日光東照宮の建物には動物の木彫像が多く、これらの動物のほとんどが平和を象徴しています。私の受け持ちはその内の神厩舎(しんきゅうしゃ)の三猿で、「見ざる・言わざる・聞かざる」で有名な三匹の猿の彫刻です。神馬をつなぐ厩である神厩舎に彫られています。昔から猿が馬を守るといわれていることから作られたそうです。また有名な三猿以外にも、神厩舎には全部で8枚の猿の彫刻があり、これらは人間の一生を風刺しているのだそうです。猿たちが表現する人間の物語をイメージし、ひいては人間の平和な一生の過ごし方を説いたものと言われています。
 「見ざる、言わざる、聞かざる」はこの神厩舎に彫られた1枚に過ぎません。「見ざる、言わざる、聞かざる」は「幼少期には悪事を見ない、言わない、聞かない方がいい」という教えであり、転じて「自分に不都合なことは見ない、言わない、聞かない方がいい」という教えにも繋がっています。
 神厩舎では今でも実際に神馬が飼われており、その姿を見ることもできますが、今回は見ることが出来ませんでした。神馬とは神様の乗り物、神の使いを意味します。日光東照宮の神馬は雄の白馬に限られ、初代の神馬は徳川家康が関が原の戦いで乗った馬なのだそうです。神厩舎に立ち寄ったら三猿だけでなく、ぜひこの神馬にも注目してみてください。
 もう一つの宿題は三神庫(さんじんこ)の想像の象です。上神庫・中神庫・下神庫を総称して三神庫と言いこの中には春秋渡御祭「百物揃千人武者行列」で使用される馬具や装束類が収められています。また、三神庫のうちの上神庫側面上方にある彫刻が「想像の象」です。狩野探幽が想像だけで下絵を書いたとことからこの呼び名が付けられました。よく見ると耳の形や尻尾の形が違うのが分かります。実物を見たことがなくこれだけのものを書き上げた江戸時代の絵師の想像力はお見事です。
神厩舎 三猿
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