かながわ環境教室⑤、相模原市中央区内の小学校

 10月7日(金)、相模原市中央区内の小学校で、かながわ環境教室「実験・ゲームで挑戦!地球温暖化防止」の出前授業を行いました。対象は4年生4クラス146名ですが、今回はそのうち2クラスの授業を実施しました。残りの2クラスは10月28日(金)に実施の予定です。今回参加した講師・スタッフは6名です。

 最初に「地球温暖化ってなんだろう?」のビデオを見て地球温暖化について学習しました。ビデオのナレーションはAIによる音声合成ですが、不自然なイントネーションが多かったため、新しい音声合成ソフトを使用して作り直したバージョンです。プロジェクターのスピーカーの音が小さくて聞きづらく、申し訳なかったと思います。
 次の省エネ実験は「手回し発電で40W電球つくかな」、「電球消費電力調べ」、「ドライヤー消費電力しらべ」の3つです。感染症対策のため、実験が終わった後に児童全員、石けんで手を洗いました。感染症を考慮し、「暮らし方の違い探し」もグループでではなく、児童が密にならないようにひとりひとり別々にチャレンジしました。

 授業の後で、ひとりの児童から質問を受けました。「火力発電で作った電気で走る電気自動車は、ガソリンで走る自動車とCO2排出の点でどう違うか?」との趣旨の質問で、更に「水素で走る燃料電池自動車はどうか?」との質問もありました。走るときに使う電気や水素の作り方によっては、ガソリン自動車と比較してCO2削減の点で有意な効果が出ないこともあるので注意が必要で、これからも研究や技術開発が必要なことを説明しましたが、小学4年生とは思えない鋭い質問でした。このような児童が研究者や技術者への道を進んでくれると嬉しいです。
 今回の出前授業は「さがみはら地球温暖化対策協議会」の協力を得て実施しました。