かながわ環境教室⑥ 茅ヶ崎市内の中学校

 11月7日(月)、8日(火)の2日間、茅ケ崎市内の中学校で1年生3クラス119名を対象に、かながわ環境教室⑥、「実験・ゲームで挑戦!地球温暖化防止」の出前授業を行いました。3クラスを2日間に分け、7日(月)は2クラス、8日(火)は1クラスに、合計3回同じ授業を繰り返しました。参加した講師・スタッフは2日間とも6名です。
 アース・エコの出前授業で中学校に行くのは2019年以来3年ぶり。中学1年生は小学6年生とわずか1年の差ですが、成長期の子どもは1年で大きく変わります。体格が大きくなって大人とあまり変わらないだけでなく、話を聞いて理解することや身のこなしも早く、授業をテンポよく進められます。

授業の冒頭での挨拶と講師の自己紹介

 授業のプログラムは基本的に小学校と同じで、省エネ実験も同じ「手回し発電で40W電球つくかな」「ドライヤー消費電力しらべ」「電球消費電力くらべ」の3つです。実験を体験した生徒の反応も意外に小学生と変わらず、まだ幼い一面も残していました。ゲーム「暮らし方の違いさがし」もおこないましたが、身近な生活の中にも省エネにつながることが沢山あることを理解した生徒が多かったのは、さすがに中学生です。
 小学校の授業時間は45分×2コマですが中学校は50分×2コマ。10分多く使えるため、今回はこの10分を活用して、小学校の出前授業では行わない地球温暖化と異常気象に関連したクイズをおこないました。全員一斉に三択問題に答えてもらいましたが、「1番が正解と思う人、・・2番だと思う人、・・」と順番に手を挙げてもらうと、周囲を見回して手を挙げる人が少ないと正解と思っても手を挙げない生徒が出てきます。そこで今回は「1番だと思う人はグー、2番だと思う人はチョキ、・・」というにして、ジャンケンの要領で全員同時に答えてもらいました。
 最初の質問は「産業革命前と比較して世界の平均気温は何度上昇したか・」です。正解は1℃余りですが、これより値の大きい選択肢を選んだ生徒が多かったです。全般に温暖化の影響や被害を実際より過大に受け止めている生徒が多いことが分かります。温暖化の影響について不安を煽るようなマスコミ報道の影響を受けていると考えられますが、一般市民にも同様の傾向が見られます。正確な知識を与えることも出前授業の重要な点です。

 授業の最後には、いつもと同じように授業の感想文を書いてもらい、何人かの生徒に発表してもらいました。短時間で考えを文章にまとめる能力はさすがに中学生だけのことはありました。感想文の発表を生徒に促しても中学生になると恥ずかしがって応じないことが多いのですが、今回は指名されるとみんな素直に立ち上がって発表してくれました。久しぶりの中学生対象の授業は小学生とは違う雰囲気で楽しかったです。