かながわ環境教室④ 葉山町内の小学校
1月18日(木)、葉山町内の小学校で6年生82名を対象に「かながわ環境教室~実験・ゲームで挑戦!地球温暖化防止~」を開催しました。参加した講師・スタッフは8名です。
ここ数年、地球温暖化の現象が強く感じられますが、昨年はそれまでに増して地球の異常な暑さが記録されました。国連も昨年12月に「地球温暖化は終わり、地球沸騰化の時代が訪れた。」と警鐘を鳴らし、「世界の大人たちは目先の利益のために子どもたちの未来を犠牲にしているようなものだ。」と指摘しました。これに異論を唱える一言も有りません。
今回の授業で、今までに増して特に意識したことは次の2点です。
- 地球沸騰化の意識を深めるため、子どもたちは先ず意識して省エネに取り組み、毎日の行動として省エネを習慣化するように促す。
- 地球温暖化に対し、将来に生きる子どもたちの事を私たち大人が考え、積極的に行動を起こすように、子どもを介してそのきっかけを作る。
このため、授業の進め方に次の2点の変更を加えました。
- 一時中断していたレジメ(授業の項目を記載したメモ用紙)の配布を再開する。
授業中に気になったことや関心のあることを児童にメモしてもらい、家に帰ってから家族と話し合うときの材料にしてもらうことが目的です。実際に、多くの児童が授業中にメモを書いていました。 - 昨年12月、国連の事務総長が発表した地球沸騰化の声明を伝える。
これからを生きる児童は被害者で、大人には地球温暖化を終わらせる責任があります。事務総長の声明を伝える目的は、これからの事を是非家族と話し合ってほしい、と思う気持ちを伝えるためです。
今回の授業でのエピソードを2つ。
「省エネチェックシート」の記入では、毎日の生活の中で省エネを意識した行動をしているかの質問に、「はい」「いいえ」で回答しますが、ほとんどの項目に「いいえ」の回答をした一人の児童に、「これからどうするの?」と問いかけると、「省エネ頑張る」と前向きな言葉が返ってきました。ガンバレ!
授業の最後に今日の授業の感想文を児童に書いてもらいますが、今回は先生のご提案で、手書きではなく、児童全員に配られているタブレット端末から入力するように急遽変更し、入力用のフォームは担当の先生がその場で作られました。児童全員のブラインドタッチによる入力は、鉛筆書きと比べてすごい速さで、これには講師からも驚きの声が。
6年生の理科の専任担当の先生は毎年変わるため、今年度も新たな先生との対応となりました。非常に嬉しいことに、担当の先生はもちろん、校長先生、教頭先生など皆さんが真剣に地球温暖化を危惧し、私たちの活動に全面的にご賛同いただいていると感じています。
今回の授業では、児童の多くが真剣な眼差しを向けて話に聞き入る姿勢が頭に焼き付いています。地球温暖化対策が早急に前進し、子どもたちが少しでも明るい未来を感じられるように!