なるほど!体験出前教室③、川崎市川崎区内の小学校
2月10日(月)、川崎市川崎区内の小学校で、6年生、2クラス、39名を対象に、神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)の「なるほど!体験出前教室~びっくり!手のひら発電~」を開催いたしました。参加した講師・スタッフは9名です。
児童たちは、ゼーベック効果を使った手のひら発電では、自らが発電した電気により小型モーターが回ることを確認し、不思議な現象に興味を持ったようでした。また異種金属の組み合わせにより発電電位が異なることや、説明を聞いてその原理が理解できたようでした。この原理を応用した温度計について紹介しましたが、産業界ではゼーベック効果を使った高温の温度測定(例えば1400℃ある溶鉱炉の温度測定など)には熱電対温度計として多く使われており、子どもたちが将来その原理を知る必要性が生じた場合にヒントになると考えられます。
また、ペルティエ素子を用いた実験では通電することにより、素子が冷えたり、電流の方向を反転すると暖かくなったりすることを確認しました。この原理を応用したグッズであるネッククーラーが市販されていることも紹介しました。
児童たちは新たな知見を得て充実感を覚え、理科好きな子どもたちが増えたように感じられました。
