かながわ環境教室⑧、葉山町内の小学校

 1月20日(月)葉山町内の小学校で、6年生・3クラス・92名を対象に「かながわ環境教室~実験・ゲームで挑戦!地球温暖化防止~」の出前授業を開催しました。参加した講師・スタッフは7名です。
 この小学校での出前授業は、コロナの影響で2年中断しましたが、始めてから9年目を迎えました。担任の先生は無論、校長先生、教頭先生などが真剣に地球温暖化を危惧し、私たちの活動に全面的に賛同していただいています。これからを生きる子どもたちのために少しでも役に立ちたいとの思いから、他の講師・スタッフとともに出前授業を担当してきましたが、地球温暖化は抑えられるどころか「地球沸騰化」と言われ、日本の素晴らしい四季の春秋を感じられなくなりました。

子どもたちに挨拶をする講師・スタッフ

 今回は以下の目的を意識して授業に取り組みました。
1. 子どもたちが省エネに取り組み、毎日の行動として習慣化することにより、地球温暖化対策の意識を深める。
2. 子どもたちの行動を介し、周囲のおとなにも積極的に行動を起こすきっかけを与える。
 そのために、子どもたちには省エネチェックシートに「はい」、「いいえ」を記入してもらい、毎日の生活の中でどのくらい省エネを意識して行動をしているかをチェックします。「いいえ」の項目からひとつ選んで「はい」にする目標を決め、省エネカレンダーに目標を記入します。省エネカレンダーは家に持ち帰り、目標を実行できたかを2週間、毎日〇×をつけます。2週間後に省エネカレンダーを学校に提出する時には、お家の人にもコメントを書いてもらいます。これにより、お家の人も子どもたちの省エネの取り組みを共有します。この説明を聞いた子どもたちからは「省エネがんばる。」と前向きな言葉が返ってきました。

    省エネチェックシートに記入する児童

     昨年と同様、アンケートには児童全員が持っているタブレット端末から回答します。入力フォームは担当の先生がその場で作りました。子どもたちは全員がブラインドタッチで、鉛筆書きに比べてすごい速さで入力します。
     そのアンケートから。「今回の学習で考えたことは、一人がすこし変えるだけでぜんぜん違う未来になると思った。そして、自分もできていない部分があったから、取り組んでみたいなと思った。また、私たちが生きている2100年とかには、地球がヤバそうだからちゃんと自分も協力して、家族とかにも伝えていきたいなと思った。」
     今回の授業でも、多くの児童が真剣な眼差しで話に聞き入る姿勢が見られました。地球温暖化対策が早急に前進し、子どもたちに少しでも明るい未来が感じられることを祈ります。