かながわ環境学校 横浜市青葉区内の小学校

 12月20日(金) 横浜市青葉区内の小学校でクラブ活動の4~6年生44名を対象に「かながわ環境学校~あなたも省エネに挑戦!地球温暖化防止~」の出前授業を行いました。講師・スタッフは9名でした。
 数年前に別の小学校で出前授業を行った際にお世話になった副校長先生がこの小学校に転任されたのをご縁に、その副校長先生のご尽力もあって今回の出前授業を行う運びとなりました。

 対象の児童は自然科学クラブの28名と電子工学クラブの16名の合計44名。最初に全員が理科室に集合し、挨拶、自己紹介、授業の概要説明の後、パワーポイントの画面を見ながら地球温暖化と省エネについて 学びました。その後は、自然科学クラブと電子工学クラブとで二つの部屋に分かれてそれぞれ実験を行いました。

 自然科学クラブの28名は理科室に残り、温度差発電の説明を聞き、実験をしました。最初に、4種類の金属の針金から異なる2種類を選び、ペンチを使って撚り合わせ、撚った部分をドライヤーで加熱して起電力を測定しました。発生する電圧は選んだ金属の種類によって異なります。
 次に半導体素子(ゼーベック素子)の片面を保冷剤で冷やし、反対側を手のひらの体温で温めると温度差によって起電力が生じ、素子に繋げたモーターが回ることを実験しました。また、同じ素子に手回し発電機を繋げて電圧を加えると片面が冷たく、反対側が温かくなること、電圧の極性を逆転すると冷たい面と温かい面が逆になることを実験しました。

 電子工学クラブの16名は別室に移動し、燃料電池の説明を聞き、実験をしました。燃料電池の実験では、水を電気分解して作った水素と酸素を燃料電池セルに供給し、水素と酸素が結合して再び水になる際に発電することを実験しました。また、手回し発電機で作った電気で水を電気分解して水素を作り、模型の燃料電池自動車に水素を充填して走らせる実験も行いました。
 最後にどちらのグループも授業の感想文を書いて終了しました。予定の時間を少し超過しましたが、盛沢山の内容に興奮冷めやらず立ち去り難く、先生に促されてようやく帰宅する児童もいました。