なるほど!体験出前教室 平塚市内の小学校

 1月22日(水) 平塚市内の小学校で小学6年生59名を対象に、「なるほど!体験出前教室~身近にある材料を使って電池を作ってみよう~」を開催しました。参加した講師・スタッフは7名です。
 教室は、午前の部(3-4時限)と午後の部(5-6時限)の2回に分けて各6班構成で行いました。
 最初に、ボルタの電池の発明者と乾電池の発明者を三択で当てるクイズふたつ。グー・チョキ・パーで一斉に挙手。正解が多かったのはおみごと。乾電池は日本人(屋井先蔵氏)の発明で、昨年は吉野彰氏がリチウムイオン電池の開発でノーベル化学賞を受賞、と電池の開発では日本がトップランナーであることを伝えました。
 実験では、まず市販の乾電池を使って電圧を測り、オルゴール、プロペラ、LEDライトを動かすところから始めました。リード線のつなぎ方やプラス・マイナスはどっち?で真剣に実験を開始。最初は苦心していても乗り越えるのは早く、笑顔と笑い声から余裕が出てきたのを感じました。
 実験本番では、レモン電池、備長炭電池を作る実験に進みました。レモン電池は1個0.4ボルト、備長炭電池は1個1.0ボルト、と1.5ボルト乾電池のパワーに届きません。つぎに各班の5人が協力して作った5個の電池を繋ぐとオルゴールが元気に鳴り、プロペラも勢いよく回り、赤青LEDライトが輝く。こうなると実験は進み、それぞれお友達どうし知恵と工夫で、いろいろな電池の組み合わせを楽しんでいました。
 実験の最後に、人間電池についてやさしく解説。「体の筋肉を動かすこと、考えること、感じること、は体の中で電気が働いているからだよ、だから、食べ物の好き嫌いをしないで元気な体と電気を作ってね」と。この話は伝わったかな?
 6年生の子どもたちは、電池の実験は初めての経験だったようで、アンケート結果から「とても楽しかった」、「とても不思議だった」と興味を持てたようで嬉しい出前教室でした。