かながわ環境教室①、川崎市幸区内の小学校

 川崎市幸区内の小学校で、4年生・5クラス・164名を対象に、今年度最初の出前授業、かながわ環境教室「実験・ゲームで挑戦!地球温暖化防止」を行いました。5クラスが対象のため、6月8日(金)に3クラス、10日(月)に2クラスと、2日間にわたり5回授業を繰り返しました。参加した講師・スタッフは両日とも6名です。

 最初に「地球温暖化ってなんだろう?」のビデオを見ました。地球温暖化について良く知らない児童も中にはいましたが、13分ほどビデオを見て概要を学べたと思います。
 温暖化対策として小学生でも取り組めることは省エネですが、電気の省エネの理解を深めるため、「手回し発電で40W電球つくかな」「電球消費電力調べ」「ドライヤー消費電力しらべ」の3つの省エネ実験を体験しました。

 「手回し発電で40W電球つくかな」は、児童6名ほどが一斉に手回し発電機を回し、40Wの白熱電球を点灯させる実験です。4年生は理科の授業で電気についての学習を始めたばかりで、ほとんどの児童は手回し発電機は初めてでしたが、白熱電球とLEDランプの消費電力の違いを体感できたと思います。「電球消費電力調べ」では、100Vの白熱電球とLEDランプの消費電力を電力計で計り、ワット数を比較して消費電力の違いを学びました。「ドライヤー消費電力しらべ」も、実物のヘアードライヤーの消費電力を測定し、熱を発生する電気製品の消費電力が特に大きいことを学びました。

 次のゲーム「暮らし方の違い探し」は、「Aさん」「Bさん」の家の暮らし方を示すイラストを見て、それぞれの家の暮らし方のどこがどう違うかを見つけ出すゲームです。たとえば、「Bさんの家は人のいない部屋の照明がつけっぱなしだが、Aさんの家は消している。」といった違いがイラストの中に20数か所あり、6名程度のグループで協力し、7分間に20個以上見つけられるか挑戦しました。このゲームを通じて、家庭内でできる「省エネ」が沢山あることに児童は気づいたと思います。
 次に「省エネチェックシート」の10項目程の質問に「はい」「いいえ」で答え、日頃からどの位省エネができているかを確認し、できていない省エネ項目の中から1項目を選択し、各自の「省エネチャレンジ目標」としました。授業翌日から約1か月、児童はそれぞれの家庭で「目標」を実践し、その結果を「省エネカレンダー」に記録します。カレンダーは担任の先生をとおして回収し、児童の皆さんがどの程度頑張ったのか集計・分析します。
 授業の最後に、「今日の出前授業で一番印象に残ったこと」等を、アンケート用紙に感想文の形で書いてもらい、数人の児童に発表してもらいました。アンケート用紙はアース・エコが持ち帰って集計し、児童の皆さんが授業の中のどのような点に興味を持ち、どのように理解したかを分析し、今後の出前授業の進め方に役立てます。

 地球温暖化の出前授業は5、6年生が対象のことが多いですが、今回は4年生でした。先生からメモ用紙を受け取り、授業中に要点を一所懸命に書き留めている児童が大勢いたのが特に印象的でした。