YES環境教室出前講座① 横浜市青葉区内の小学校

 12月17日(火)、横浜市青葉区内の小学校の科学クラブの4~6年生30名を対象に、横浜市環境教育出前講座「目ざせ省エネの達人~実験・ゲームで挑戦~」を開催しました。実験を中心とした授業で、今回のテーマは「二酸化炭素と友だちになろう」です。参加した講師・スタッフは7名です。
 このテーマの出前授業を行うのは2年ぶりです。挨拶、自己紹介の後、二酸化炭素の性質を調べる3つの実験を体験しました。最初の実験は、呼気の二酸化炭素で石灰水が白濁する実験です。ビニール袋に石灰水を少量入れて息を吹き込み、袋を揺すると最初は透明だった石灰水が白く濁ります。なぜ白濁するかの説明は抜きにして、色の変化を楽しんでもらいました。

二酸化炭素による石灰水の白濁実験

 2つ目は、二酸化炭素は空気より重いことを調べる実験です。当初は軽い棒で作った天秤ばかりの両端にビニール袋をつけて、空気と二酸化炭素の重さの違いを見せる予定でしたが、理科室に0.1g単位で重さを計れる電子ばかりがあったので、これをお借りしました。5名の班毎に1台ずつ電子ばかりを使い、ビニール袋に空気を入れたときと、二酸化炭素を入れたときの重さを計り、二酸化炭素の方が0.5gくらい重いことを確認しました。
 3つ目の実験は、二酸化炭素が水に溶けることを調べる実験です。児童にはペットボトルを持ってきてもらいました。二酸化炭素を作る方法はいろいろありますが、今回は最も安全な方法で、入浴剤「バブ」をお湯に溶かした時に出る二酸化炭素を使いました。お湯が鮮やかな緑色になり、香料のいい香りもするので実験が一層楽しくなります。水上置換法で、水を入れたペットボトルの半分まで二酸化炭素を入れ、キャップを閉めます。水上置換法に使う実験器具も学校からお借りしました。全員が準備できてからペットボトルを手に持って立ち上がり、一斉に激しく振るとペットボトルがグニャリと潰れました。二酸化炭素が水に溶けて体積が減ったためです。

二酸化炭素が水に溶けて潰れたペットボトル

 今回の授業では、学校にご協力いただき、いろいろな器具を使わせてもらいました。おかげ様で、手際よく実験を進められて、時間に余裕をもって授業を終わらせることができました。子どもたちにとっても楽しい体験だったことと思います。